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ゲーム脳と世田谷区 しょの4 [アンチ・ゲーム脳]

2006年3月8日でとりあげた世田谷区での、ゲーム脳講演の今度は主催者サイドの動き。

「わたしも検索をしていただきたい」と主催者は言った(世田谷区のゲーム脳講演リポート3)
そして、森氏の長大な講演と質疑応答が終わり、講師を退出させた後(つまり、拍手喝采の後ですね)、小池課長はこんなことを述べた。

「日本人として」などと言われてしまいましたが、わたしもみなさんがお帰りになったら是非、検索をしていただきたいと思っております。

完全に正確というわけにはいかないけれど、つい一分前には森氏の前で「完敗」状態であったぼくの発言を引き継いで、そう述べた。
たぶん、この発言は、いったん走り始めてしまった講演について、区として「波風を立てない範囲内」でできる精一杯なのだろう、と解釈する。
http://ttchopper.blog.ocn.ne.jp/leviathan/2006/03/post_2721.html


実はこれが知りたかった。
オーディエンスや講師の動きなんぞは、およそ予測がつく。
でも、今回の発端からの世田谷区の姿勢には、
かなり興味をもってたからね。

いずれにしても、今回の教訓は、決まってしまったものは簡単には覆らない、ということだ。 区は講演決定後に巻き起こった区民や区外の人たちからの反響を受け止めて、問題は認識してくれた、と言っていいと思う。
区議の赤澤氏も、議会で、森氏の固有名詞は避けつつも「区の講演の講師の選択はどうなっているのか」という質問をしたとのことで、大きなインパクトを区に対して残したことにはなるのだろう。
しかし、中止に至るような動機付けにはならなかった。
そして、現場の舵取りの範囲内で、「波風を立てない範囲内」の努力が行われた。 ということ。


確かに、行政側としてはすでに開催決定してしまったことは、
よほど致命的な何かがなければ覆らない。
川端氏が仰ってるように

そもそも、一度決まった講演が、だれかが騒げば簡単に中止になるような世の中は、別の意味でヤバいと感じている


ということだしね。
ちょっとしたクレームで中止とかまかり通ったら・・・ちょっと想像働かせれば、
(良きに付け悪しきに付け)怖いことくらいわかるわなヽ(´д`)ノ

つまり、ゲーム脳を取り上げる際に区の事前調査が不十分だった、
というのは簡単に言えるのは言えるが・・・たぶん、ここまで反響あるとは
思わなかったんだろうな。
ゲーム脳の騒動とは無縁の職場と思われるしなヽ(´д`)ノハハハ

「日本人として」などと言われてしまいましたが、わたしもみなさんがお帰りになったら是非、検索をしていただきたいと思っております。


こういうセリフを最後に述べるほどには、区もゲーム脳の一方的さに
多少の楔を打つ程度には、思うところがあったんだろう。

そしてその時、場内で

それなりの「効果」はあったように思う。
「おっ?」というような空気が一瞬流れた。


ということは、先日の私の「保護者の見方」を修正する必要がありそうだ。
まだ思考放棄している保護者というのは、それほど多くないのかも・・・しれない。
まぁ、希望が入ってるのは否めないけどねヽ(´д`)ノハハハ

講演前と公演後、それぞれ、何人かの保護者に話しかけたのだが、それぞれ「ゲームが発達に与える影響を心配している」という共通項を持ちつつも、とりたててゲーム脳について深く知識があるわけでもなく、興味があるから来たという程度。


うむ、やはり思考放棄まではいってないようだ。
積極的に調べるまではいってないっぽいけどな・・・。
まぁ、興味が極まれば調べるだろう・・・とかなりの希望(ぇー

質疑応答の中で、一度、象徴的な場面があった。
「ゲーム脳にならないためにはどうすればいいか」という質問に対して、森氏は、「ゲームをさせるのは15分まで。そのあとに三倍読書させて、感想を書かせればゲーム脳にならない」といういつもの決まり文句を回答した。


( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \

やってらんね( ´O)η ファ~

ゲーム脳にならないためにする読書なんて、逆効果だな。
そんなつまらん理由で本読んだって、内容なんか頭に入らない。
内容が頭に入らないってことは、実質読んでないに等しい。
つまり、脳にとって単なるストレスになるだけだ。

その時に湧き上がった笑い声は「そんなこと、無理」というように、ぼくには聞こえた。そして、実際、実行する人はほとんどいないだろう。


まったくだ。

それにしても、世田谷区も頑張った方なのかもしれない。
最初にゲーム脳の話題中心で決めてしまったから、もう講演自体の方向性まで
修正することは不可能状態になっていたわけだ。

戦術のミスは戦術で修正できるが、戦略のミスは戦術では修正できない

ゲーム脳発端者の講演という戦略のミスは覆すことはできないが、
それでも被害をある程度抑えることはできる。

「日本人として」などと言われてしまいましたが、わたしもみなさんがお帰りになったら是非、検索をしていただきたいと思っております。


それでもなお、最後に一石を投じてゲーム脳の存在そのものに波紋を残す程度の
ことはやったのだから。
勿論、油断はできないけどね。

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