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実写版 寄生獣 [映画]

映画『寄生獣』公式サイト
http://kiseiju.com/

観てきたわけですが。
ネタバレ気にしないでいきますよー。

あ、ストーリーとかは公式見れ。

大前提として、原作を期待していくとがっかり感ハンパねぇ。

まず、母子家庭にしたことがそもそもの間違いとか思うわけだが、
パラサイトがどうやって宿主の情報を得るのかを、まったく無視している。
パラサイトは寄生先の「脳」を奪うから、宿主の情報を把握することができる。
「脳」に寄生乗っ取り、全身を制御するわけだ。

ここ、大前提な。

母親は、頭を「すげ替えられて」寄生されたのだから、
当然、脳みそは別人(映画版では、A)の寄生体なので母親の記憶は全くない。
原作でも新一の家を突き止めたのは所持品等でと推測している。
(原作でも母親の頭は切り落とされ、すげ替わっている)

つまり、記憶の一切合切をパラサイト母親は「持ってない」のだ。
母親の手の火傷の記憶を持っているべき「脳みそ」が、まるっと全部ないのである。
男女差で寄生がうまくいかないってネタを無視しているのは、仕方ないとしても。

だから、パラサイト母親の攻撃から新一を守るために、
パラサイト母親の手が自身の攻撃を妨害するのは絶対にあり得ないのだ。

雰囲気的にはそうすることで、母親の愛情的な表現を演出したいのはわかるんだけどな^q^
でも、そんな矛盾をはらんだご都合主義なんぞいらん。

そもそも、「人」と「パラサイト」の境界ぎりぎりを「人側」に傾けている感を演出しているのが、
パラサイト母親を殺すところを、ジョー&宇田コンビが代わりに仕留める場面だ。
あれが、新一を人側に留めた重要なシーンなんだけどな。

それを実写版では、新一が仕留めている。
人としての「何か」を切り捨てたと思わせるものがある。

もちろん、映画としての尺の問題があるから、いろいろはしょって切り捨てて
作らないといけないのはわかるんだけどなー。

いろいろ要素を取り込みすぎて、ぐちゃぐちゃになってる感が否めなかった。
あれだけ取り込もうと思うなら、3部作にすりゃ良かったのにと思わざるを得ない。


ただ、パラサイト自体の造形や演出・表現はすごかった。
あれは良くできていたと思う。
まぁ、ミギーと新一がなれ合い過ぎている面があるけれども。


不安いっぱいだったアニメ版が思いの外、良くできているので
実写版のあらが目立ちすぎてるってのはあるな\(^o^)/


原作を忘れて観る分には、まぁ、いいんじゃないかな。



映画『寄生獣』公式サイト
http://kiseiju.com/
タグ:寄生獣
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