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残穢 -住んではいけない部屋- [映画]

残穢【ざんえ】住んではいけない部屋
http://zang-e.jp/

を観てきた。
あー、良いホラー映画だったわ\(^o^)/

ネタバレ気にせずれっつごー。

「残穢」は、小野不由美女史が原作の同タイトルのホラー小説。
ゴーストハント(悪霊シリーズ)、十二国記、屍鬼とかアニメ化した原作者でもあるが。

劇中の「「私」の夫」のモデルは、実際の旦那さんでもある綾辻行人氏なわけだが・・・
ええ、いい加減、館シリーズの新作を読みたいんですが(それは別の話デスネ。

コホン。

――小説家である「私」(竹内結子)のもとに、女子大生の久保さん(橋本愛)という読者から、1通の手紙が届く。
「今住んでいる部屋で、奇妙な“音”がするんです」好奇心を抑えられず、調査を開始する「私」と久保さん。
すると、そのマンションの過去の住人たちが、引っ越し先で、自殺や心中、殺人など、数々の事件を引き起こしていた事実が浮かび上がる。
彼らはなぜ、“音”のするその「部屋」ではなく、別々の「場所」で、不幸な末路をたどったのか。
そして「私」の夫・直人(滝藤賢一)らの協力を得て、ついに数十年の時を経た、壮大なる戦慄の真相に辿り着くが―。
http://zang-e.jp/

初版(ハードカバー)のときに既に読了していたので・・・記憶からほとんど抜け落ちていたけど、
読んだときも満足したのだけは覚えていたので、楽しみだったのだ。

さてさて、果たして。

ああ、久しぶりに「ホラー」を観た気がした\(^o^)/
(※ちなみにスプラッタはホラーと思ってない。ええ)

いきなり出現するような「びっくり箱」的な恐怖感ではなく、
出現する予兆が正しく「予兆」として存在し、
じわじわと背筋を凍らせて行くような恐怖感の演出が素晴らしい。

ホラーはこうでないとな!

1つの怪奇現象が、歴史をたどっていくと他の怪奇現象と根っこが同じ物で、
さらにその怪奇現象には、さらなる震源地が隠されている、
というまるでマトリョーシカ。
ただし、中身はごっそり恐怖と怪奇しか出てこないけど。
そして、パンドラねーさんの箱の中にあったような「希望」はない(キリッ
まったくない。

最終的に、北九州最強の「奥山怪談」がその震源地として判明するくだりまでの
じょじょに過去への「糸」が繋がっていくのが、たまらない。

あの現象はあの怪奇現象が原因、こっちの怪奇現象はこの原因と、
怪談、怪奇現象は不条理なのはその通りではあるが、それでも「理屈」は歴然と存在する。
実際のところ「人」が主体なのだから、現象の「連鎖」には、原因と結果の因果には
「人の理屈」が存在するのだ。

それが綺麗に紐解かれていく過程は、別の意味でゾクゾクする。
ミステリ的な快感とも言うべき感覚。
ホラー的なゾクゾク感もたまらないわけで、その2つが味わえるのだから、ぐふふふ。

たまりませんな、もう!\(^o^)/


そして、この「奥山怪談」ですら、実は他の怪奇現象の根っこを持つもので、
さらなる「澱み」が存在するのでは、と思わされるのがまた怖い。
怨嗟の念や「穢れ」は連綿と過去から現代にまで続いている、そんな感じを抱かせる。

「リング」的な恐怖に通じるものがあるので、ホラー映画好きにはたまらないものがあるかと思う。


そして、最終的にたどりついた「奥山怪談」は、語ることも聞くことも「禁忌」という奴で、
調査を中止したところで、「私」や調査を手伝った人、いわくの物件に住んだ人たちにも
次々と怪奇現象が起きていくわけだ。
「穢れ」は感染していき、収束する気配はなくじわりじわりと蝕んでいくのである――。

エンドロール中にも、
劇中で行方知らずになってたはずのいわくつきの掛け軸が広げられていくのを観て、
やっぱり坊さん、あんた持ってたんかいっ!ってツッコミかけたけどネ(てへっ

ほんと、久しぶりに「ホラー映画」を観られて満足した\(^o^)/


そういえば、一番怖かったシーンがある。
終わりの方で、
オフィスの中で、炎にまかれたような風のうなり音が聞こえ、
怪奇現象としてディスプレイ上の文字が化けていき流れて消えていく
その後に炭鉱夫の影が沸いてくるのだが・・・。

「ディスプレイ上の文字が化けていき流れて消えていく」

やめて、それだけは勘弁して><
バックアップも取ってない状況でそれやられると本当に
絶望するので('A`)rz



映画『残穢【ざんえ】住んではいけない部屋
http://zang-e.jp/





残穢 (新潮文庫)残穢 (新潮文庫)
小野不由美/著
発売日:2015/07/30 発売

タグ:残穢
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