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ゲーム脳と世田谷区 しょの3 [アンチ・ゲーム脳]

2006年3月7日でとりあげた世田谷区での、ゲーム脳講演のレポートの続編あがってきてたー

「あなたの方がおかしい」と森昭雄氏に言われるの巻(世田谷区のゲーム脳講演リポートその2)
ちなみに、ネット検索問題について、森氏は、「わたしは人の批判はしないが、わたしを批判したい人はたくさんいて、根拠のないことをネットで述べている」というようなことを主張。
「ゲームで自閉症になるなどとは、わたしは言っていない」といきなり言い出す(ぼくはそんなこととは言っていない)。すると、会場から「テープに残ってます」と、声。(自閉症児を持つ保護者の方らしい。森氏の自閉症発言をテープに取った方がいるということ?)。
 さらに、「論文を投稿したが、リジェクトされたなどと書かれているが、そんなことはない」と言い出す。ぼくは初耳なので、逆にびっくりする。
http://ttchopper.blog.ocn.ne.jp/leviathan/2006/03/2_5534.html


( ゚Д゚)私もびっくりだ。

さて、森氏の回答は、(1)のネット検索問題、(3)の主宰者への問いに集中する。その一方で、森氏への質問は無視される。


この時点で、学者失格。

また、「わたしは、日本の子どもが、笑わなくなり、キレるようになり、おかしくなっているのを見て、日本のためにやっている。


日本の子供たちのためにやってるってのはその通りだろうが、
自分の主義主張で質疑応答を終了させるような奴は、学者としての技量を疑わざるを得ない。

こちらの問いに適宜答えて、双方にとって納得できるような形に
(オーディエンスにではない。質問者に対してだ)
もっていけないようでは、学者としては2流以下だ。
説得できないってことは、理論に穴があるか、説得できるだけのスキルがないわけだからな。

そしてなにより、2つめの質問。

ゲーム脳によってキレたり、殺人をおかす少年が増えるとのことだが、実際には森氏が17歳だった1964年に比べて今の少年の殺人は10万人あたりの発生率で比較すると三分の一以下だ。ファミコンの発売された1983年以来、一貫して凶悪犯罪は低水準。とすると、かりにゲーム脳が実在するにしても、殺人などの凶悪事件を「森氏の17歳」の同水準に引き上げるほどの影響はないと安心してよいのか。


これに応えないってどういうことだ。

ゲーム脳の根幹問題にかかわることだろ?
これを論破できずして、ゲーム脳を語るなよ。
だから、この時点で学者失格だと言うのだ。

「ゲーム脳によってキレたり、殺人をおかす少年が増える」というのであるならば、
この統計に関する説明は不可避だ。
これが論破できなければ、ゲーム脳なんてどこぞのオカルト以下と言われてもしょうがない。

川口市の小学校でも、2年間の取り組みで不登校児がゼロになる(元々二人の不登校児がいたらしい)といういい結果が出た。そういうのを問題にするあなたの方がおかしい」と述べる。そして、会場からは拍手喝采が湧き起こる。


・・・あー、恐れてた通りになっちゃったなヽ(´д`)ノ

2006年2月14日の記事でも述べた通り、
下手に権威付けされた間違った情報でも、それが都合が良ければ
思考放棄してる保護者はそれに固執する


否定意見が如何に正しくても理解放棄して、都合のいい情報のみに固執するんだよ・・・。

ここに来ている人は、「ゲームにはまった子ども」に悩む保護者が多いわけで、講師批判ととられかねない発言をしても伝わらない。ぼくの発言は、やはり講師批判と取られかねないものだった。


まさにその通りになっちゃったなぁ・・・ ('A`)rz

でも、

お開きになってから、ぼくの周りに5、6人の人が集まってきて、「よく頑張った」的なことを言ってくれたことで、やや気持を取り直す。
400人のうちの5、6人。


まだ希望は残ってる・・・と思いたい。
思考放棄した保護者ばかりではない、ってことだ・・・・。

森昭雄博士の講演「テレビゲームと子どもの脳」@世田谷に行ってきました
質疑応答の時間、川端さんが挙手し、「家に帰ったらゲーム脳を検索して欲しい。唯一無二の完璧な理論ではない」といったようなことを聴衆にアピールした。
 かっこよかった。
 大事なのは、そこだ。
 安全だと思って逃げ込んだ小屋の裏は燃えているかも知れない。それは自分で確かめるしかない。
http://plaza.rakuten.co.jp/sendatte/diary/200602090000/


まさにその通りなんだよね。

自分で調べる

これのできない輩がなんと多いことか。
権威者が言ってたり、マスメディアが言ってたりを盲目的に信じるのは、
自分に思考力が無いって言ってるのと大差ないってことだからな。

そういえば、政治家でもいたよな、堀江メールとかで踊らされた奴らヽ(´д`)ノ

ゲーム脳理論の罪
キレる子がゲームをしているか否かよりもまず、それぞれの子どもが一日のうちにどれだけ親と会話しているか、どれだけ親と一緒に食事をしているか、親が子をどういう風に育ててきたのか、そういうことから調査していった方が良いのではないだろうか。

親とのコミュニケーションが取れていない子が、一人でいるときにゲームをすることが多くなるっても不思議はない。コミュニケーション不足がゲームプレイ時間に相関している可能性は十分にある。必要なのは相関関係を見るのではなく、因果関係をはっきりさせること。それが科学的態度だと思うのだが。
http://d.hatena.ne.jp/tetsu23/20060308/1141750644


これが最大の問題だと思うんだよな。

ゲームに傾倒する「きっかけ」

この点を無視する保護者がおそらく、拍手喝采の保護者だろうな。

追記
うっかり書き忘れましたが、ぼくも森氏に「ゲーム業界とつながりがある方かもしれませんが……」と言われました(笑)。


これで、決定的に森氏の評価は決定した。

レッテルでしか物事を把握できない学者は、学者を名乗るな。


追記(2006/3/15)

[雑感]3/6の「ゲーム脳 講演会」の感想
今日まで川端裕人氏のエントリーをヲチしてきて、私のような市井の一主婦の感想というのが見当たらなかったので、(ホントに:-D)重い腰を上げて書きます。
(略)
我が子が小さい頃からこうすれば…論は、耳にタコが出来るほど聞かされているけれど、今まさに、PC・携帯・ゲームから逃れられない生活環境の中にあって、我が子のゲーム好きをどうやって改善していけばいいのか、ITとどういう付き合い方をしていけばいいのか、という部分に斬り込だ話が聞きたかったと、一言でいうとそんな感じがしました。
http://d.hatena.ne.jp/fumi_o/20060308#1141828118


参加者の保護者からの感想だ・・・。
・・・区の望む方向性がまったく反映されてなかったという傍証・・・。
もうなんて言っていいのやら。

保護者の人だってPC・携帯・ゲームからもはや逃れられない生活環境だからこそ、
どうやってつきあえばいいのかを知りたいって欲求が、つまり全然解消されなかった、と。
講演会ぢゃなくて、独演会にしたら良かったということだな'`,、( ´∀`) '`,、ダメヂャンカ、ソレヂャ

最後の質問の答えって全然科学的じゃない根拠の無い説明だった。途中眠くなっちゃったし、最初の部分と最後の質疑応答部分だけで良かった。──とまあ、無料だから参加してみたものの、やっぱり聴きに行くのなら、夜回り先生とか村瀬幸浩先生とか(ジャンルはバラバラ)声が良くて話し方が上手な先生がいいわよね。という話でお開きになったことを付け加えておきます。
http://d.hatena.ne.jp/fumi_o/20060309#1141906339


まぁ、なんだ、件の講師は、やるなら独演会とか同士集会とかにしとけ、
という話だったようですな・・・。
やれやれ ┐(´Д`┌


追記(2006/3/21)

ゲームで子育て テレビもゲームも「コントロール」することが大事。良い機会じゃないか。優先度・重要度を考えて、観る/遊ぶ対象を選ぶ。で、自分で区切った時間の中で楽しむ。携帯ゲームでも持たせっぱなしにしない。
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2006/03/post_ee00.html


まさに納得できるな。
オフラインゲームとオンラインゲームに対しても至極納得。

小学生と実際、オンラインゲームでトラブルになりかけたことあるが、
「ディスプレイの向こうが生身の人間」って意識がかなり希薄だと
痛感したことがある。
まず「自分にミスがあった」と考える思考すらない。
まぁ、噛んで含めるようにじっくり話あって解決できたから、
かわいげあったけどなヽ(´Д`)ノ

粘着する、暴言吐く場合も多く、
ゲーム脳云々以前に親の教育を疑うヽ(´Д`)ノ

だから、せめて義務教育を終えるまでは
オンラインゲームはやらせるなと思った。

むしろ問題なのは、テレビやゲームに「お守り」をさせていること。


これをやってきた親が言い訳にゲーム脳を使いたがってるんだろうな。
やれやれ┐(´Д`┌






そういば、脳活性とゲームに関するのって、
どの程度のゲームなんだろうか。

新規に出たばかりで、わくわく感いっぱいの待ちに待ったゲーム

慣れてしまって操作方法を熟知したゲーム

のどちらなんだろうか。
そして、この2パターンのゲームに関しても比較実験を行ったのだろうか。

この2つだけでも、脳活動にかなり差がでると思うのだが。
慣れたゲームなら、ルーチンワーク化してるだろうから脳の活動はそれほど活発に働く必要ないし、
慣れてないゲームなら、その操作を覚えようと脳は活発に働いているはずだが。
特に待ちに待ったゲームの場合は、脳は軽い興奮状態になってるのは想像に難くないが。

さて、どうなんでしょうかね?

>>しょの4へ


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コメント 4

loderun

初めまして、「ゲーム脳」問題を扱われているということでTBさせて頂きました。森氏はもはや、ロジカルな議論を行うことを放棄しているようですね。

この講演会を聞いた親御さんたちが、家に帰った後何をしたかが気になります。本当でゲームが有害だと信じるのなら、直ちにプレステなりDSなりを叩き壊している筈なんですけどね(笑)
by loderun (2006-03-08 13:05) 

チェシャ猫(>_<)。

ロジカルな議論を放棄したら、ほんとに学者とは
呼べないんですけどねー(ノд`)アイター

その後の行動は、確かに気になりますね。
たたき壊したなら、それはそれで賞賛しますな(笑)
子供の情操まで叩き壊さない限りですけどね・・・。
by チェシャ猫(>_<)。 (2006-03-08 13:45) 

煬帝

この方は実際ゲームをやってみて「自分の主観で」ゲームを語ることもしないのでしょうか。それとも「ゲーム全般」が既に有害なものになっちゃってるんでしょうか。不思議ですね。

あと、しょの1、しょの2、て言い回しはN・美雪嬢から来てるんでしょうか。私はファンなので気になるんですが。
by 煬帝 (2006-03-09 00:18) 

チェシャ猫(>_<)。

もしくは、ゲームになんか恨みでもあるんですかねぇ。

一つとても納得できるのは、経済活動の一環って見方。
不安をあおれば、思考放棄した保護者の方々は
ありがたがって関連書籍を買ったり講演なんかにきてくれる。
つまり、煽れば煽るほどそこに経済活動が生まれるとヽ(´Д`)ノ

しょの~の読み方は、まぁ、気にするな '`,、( ´∀`) '`,、
by チェシャ猫(>_<)。 (2006-03-09 00:45) 

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